各回の記録です。課題文献の要約やディスカッションをまとめています。

文献の書誌情報は、「スケジュール」のページを参照してください。

 

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第21回 アートと介護・福祉の勉強会(2)
[要旨]こちらのファイルは、参考資料として後日共有した報告書です。2023年8月~2024年3月に実施した「うめだアートリンク」(東京都足立区)についてまとめています。
起案用_うめだより令和5年度第3号(確定).pdf
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第21回 アートと介護・福祉の勉強会(1)
[要旨]近年、障害者の芸術文化活動の支援施策や美術館での介護・福祉の取り組みが展開されるなか、地域福祉のフィールドでも連携の実践が見られるようになってきていることをふまえて企画した公開型の勉強会でした。申込者は「介護・福祉」86人、「アート」28人、「その他」25人の計139人で、「その他」には教育、デザイン、家族介護者、医療、一般企業など多様な領域の方々が含まれていました。参加者の多様さからもうかがわれるように、アートは介護・福祉のサービス・利用者や社会参加に困難を抱える人々とその外部とをつなぐ触媒として大きな可能性を有していると感じることができた勉強会でした。企画:吉田武司・青木彬・堀崇樹(2024年2月16日)
20240216アートと介護・福祉の勉強会報告書.pdf
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第20回研究会 立ち上げ期の地域福祉活動:資源動員論から考える
[要旨]立ち上げ期のフードドライブ活動のネットワーキング過程(事例)と、資源動員論の主要概念である動員構造、フレーミング過程、政治的構造について共有しました。ディスカッションでは「初動期における専門職の意図を持った働きかけと住民が自ら活動していく転換点をどう理解するか」や「ネットワークの維持」、「(社会)運動と協働」の異同(価値の転換という点で協働も運動論で考えることができるのではないか)などの意見交換を行いました。(2023年12月17日)
20231022SNCD研究会_諏訪.pdf
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第19回研究会 エフェクチュエーションと事例検討
[課題文献の要旨]コーゼーション(因果論)によるアントレプレナーシップ理論に対置して、実効論による論理を提案した研究です。起業も地域福祉も、予測が十分にできない新しい社会課題やビジネスチャンスを切り開いて事業を創造するという点では共通しています。そうした領域に一石を投じたエフェクチュエーション理論の地域福祉への援用可能性を検討しました。
[事例検討]発題:山本昂亮氏 北区社会福祉協議会の山本氏から事例を提供いただき、地域支援の事例検討を行いました。(2023年7月23日)
20230723エフェクチュエーションの紹介.pdf
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第18回研究会 鈴木智子氏 ソーシャルワーカーの社会資源開発能力とネットワーク
[研究発表]地域住民との連携・協働により社会資源を開発した経験のあるソーシャルワーカーのプロフェッショナルコンピテンス(専門能力)に関する質的調査研究の結果についてご報告いただきました。研究成果として提案された「ベースキャンプ」概念はとてもユニークで、受け取る人によって様々な解釈の発展性をもつものだと思います。ディスカッションでは「ワーカー発のアクションと住民発のアクション」「包括と社協の違い(または共通性)」「プログラムへの薄いかかわりと深いかかわり」「ワーカーのコンピテンシーと、所属集団のコンピテンシー」「ベースキャンプとプラットフォームの違い(または共通性)」など様々な論点で意見交換を行いました。(2022年12月18日)
SNCD研究会_20221218(公開用).pdf
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第17回研究会 重層的支援体制整備事業の現状と社協の取り組み
[要旨]堺市社会福祉協議会の所正文氏と、立川市社会福祉協議会の山本繁樹氏に話題提供をいただいて、重層的支援体制整備事業に関する社協の取り組みについてディスカッションしました。(2022年9月18日)
第17回SNCD記録.pdf
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第16回研究会 Dustin C. Stiver (2019) NETWORK AGREEMENTS: Co-Designing Principles that Influence Network Culture
[課題文献の要旨]『Using Collective Impact to Bring Community Change』の第3章です。この論文は、コレクティブ・インパクトに向けた「ネットワーク協定」(Network Agreements=ネットワーク活動に影響を与え、ネットワークの価値を明示的に表す共有された原則)を扱っています。ネットワークリーダーはどのように集合行為を触媒するのか?という問いについて、構成主義グラウンデッド・セオリーを用いて、8つの基本的な原則を析出しています。今回のディスカッションでは、①コレクティブ・インパクトを社協ではどのように用いるか?、②ネットワークの性質として言及される対等性を実践ではどのように理解するか?、③コミュニティ・ソーシャルワークの背景や関連性などについて意見交換しました。(2022年7月31日)
SNCD_第16回_2019_Stiver_Network Agreements
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第15回研究会 DiMaggio, Powell (1983) THE IRON CAGE REVISITED: INSTITUTIONAL ISOMORPHISM AND COLLECTIVE RATIONALITY IN ORGANIZATIONAL FIELDS
[課題文献の要旨]何が組織をこれほど似たものにするのか? 組織の同型変化を「制度」概念により説明しようとした論文です。組織慣行(実践)の均質化や形式化は、分野内ネットワークのコミュニケーションを円滑化したり標準化する半面、実践の固定化や硬直化をもたらす可能性があります。形式的合理性(M. Weber)の落とし穴にはまらず、ソーシャルワーク実践をより活力のある開発的なものにしていくため、制度理論の考え方を学ぶことのできる論文です。(2022年6月5日)
SNCD_第15回_1983_DiMaggio_The Iron Cage Re
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第14回研究会 包括的な相談支援体制の整備について
[要旨]間瀬昭一氏、玉置隼人氏に話題提供をしていただき、包括的支援体制に関する疑問、制度構築のプロセス等についてディスカッションしました。(2022年2月6日)
SNCD_第14回_包括的な相談支援体制の整備について.pdf
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第13回研究会 J.ボワセベン(1974=1986)友達の友達:ネットワーク、操作者、コアリッション
[課題文献の要旨]構造-機能主義の批判的検討を踏まえて、静態的で完成されたシステムとしての社会概念に対して、過程としての社会概念を対置し、制度の発生や発達に関して個人がどのように関係を操作するか(社会行動)に焦点をあてて論じています。個人ネットワークの拡がりをゾーン区分でとらえる、顕在的リンクと潜在的リンクの区別など、ソーシャルワークにも示唆の多い議論です。(2021年12月5日)
SNCD2021_第13回資料.pdf
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第12回研究会 公開セミナー 境界を超えるネットワーキングの可能性
[要旨]山形市役所の後藤好邦氏をゲストスピーカーに迎えて公開セミナーを開催しました。東北を中心に行われている行政職員中心のネットワーク活動「東北まちづくりオフサイトミーティング」の取り組み紹介やネットワークの拡がりについて解説いただきました。また、「協働から総働へ」「成長社会から成熟社会へ」などをキーワードに、「正解」を基盤にした行動原理(前例主義)から「発想力・想像力」をもって課題に対する新しい答えを編み出していく行動原理への転換を論じていただきました。(2021年10月9日)
11チラシ(両面).pdf
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第11回研究会 牧里毎治(1993)高齢者をめぐるソーシャルサポート・ネットワーク
[課題文献の要旨]
SNCD2021_第11回_牧里毎治1993.pdf
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第10回研究会 ネットワークの基本概念と地域福祉の関心領域
[要旨]ネットワークの定義や、社会福祉において、なぜネットワーク視点の研究や実践のアプローチ方法が模索されているのかについて、簡単なレビューをふまえて意見交換を行いました。(2021年6月19日)
SNCD2021_第10回資料.pdf
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第9回研究会 Milward and Provan (2006) A manager’s guide to choosing and using collaborative networks
[課題文献の要旨]地域福祉を含む多くの行政施策がNPO等の民間主体に委託されるようになっています。これにより公共政策の担当者は、委託先の事業者、ステークホルダー等のネットワークをマネジメントしていく責務を負うことになります。MilwardとProvanは、これまで詳述されることが少なかった公共ネットワークの運営に必要なタスクに焦点をあてて、ネットワークマネージャーに必要な作業を整理しています。(2021年4月17日)
SNCD2021_第9回資料_Milward and Provan2006.pd
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第8回研究会 松本道也氏 官民協働の課題解決型ネットワークの構築と開発的取組の推進:生活困窮者支援をベースにした高島市の取組から
[研究発表]高島市社協の実践は、「市と社協が基盤をつくり、地域が全体となって一緒に取り組んでいる」事例でした。発表者の松本さんの言葉を借りれば「官民協働による推進力の形成」(松本・清水, 2020:65)ということですが、「市の事業に対して地域の協力を得る」方式の旧来の枠組みを超えることは簡単ではないと思います。この壁を乗り越える考え方と実践をご紹介いただきました。(2021年1月16日)
SNCD2020_第8回_松本道也.pdf
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第7回研究会 石川久展・松岡克尚(2012)専門職ネットワークの構築・活用に関する研究
[課題文献の要旨]介護支援専門員を対象としたフォーカスグループインタビュー調査により、専門職(職種間)ネットワークの構築・活用プロセスを記述しています。また、ネットワークの維持、困難性、専門職の資質や能力についても考察しています。(2020年11月14日)
SNCD_第7回_石川・松岡2012.pdf
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第6回研究会 Ennis and West(2012)Using Social Network Analysis in Community Development Practice and Research: A Case Study
[課題文献の要旨]人種問題に取り組んだオーストラリアのコミュニティ・ディベロップメント実践について、ソーシャルネットワーク分析を用いて分析を試みています。異なる文化グループの接続等の変化の確認作業を通じてプロジェクト評価を行い、その有効性を論じています。(2020年10月3日)
SNCD_第6回_Ennis and West2012.pdf
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第5回研究会 中村哲也氏 中山間地域の生活状況を踏まえた介護・孤立予防
[研究発表]A社協が行っている中山間地域において「住み続けること」の支援に関する実践研究について報告いただきました。生活支援体制整備事業に足場を置きつつ、孤立予防、介護予防、参加支援を実施した事例です。ネットワーク分析を活用したアセスメントの結果等についてディスカッションを行いました。(2020年9月12日)
SNCD_第5回_中村哲也.pdf
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第4回研究会 川島ゆり子(2015)生活困窮者支援におけるネットワーク分節化の課題
[課題文献の要旨]生活困窮者支援における多機関の連携において、時間の経過と専門分野の相違により、支援のネットワークが分断(筆者の言葉では「分節化」)されていることの検証を試みています。(2020年8月8日)
SNCD_第4回_川島2015.pdf
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第3回研究会 松岡克尚(2016)まとめ
PDFは、松岡(2016)第7章「ネットワーク・アプローチ構築の試み」を中心とした本書全体の要約及びディスカッションの記録です。(2020年7月4日)
SNCD_第3回_松岡2016ネットワーク・アプローチまとめ.pdf
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第2回研究会 松岡克尚(2016)第2章「個別のネットワーク(1)サービス利用者のネットワーク」
[課題文献の要旨]サービス利用者のネットワークをとらえる概念としてソーシャルサポート・ネットワークを中心におき、関連する諸概念(社会関係、システム・アプローチ、エコロジカル・アプローチ、資源としてのネットワーク論)との統合的な把握を試みています。(2020年6月6日)
SNCD_第2回資料_松岡2016_第2章.pdf
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第1回研究会 松岡克尚(2016)第1章「ソーシャルワークにおけるネットワーク概念の現状と課題」
[課題文献の要旨]ソーシャルワークにおけるネットワークをレビューし、利用者のコンピテンスを基礎に、利用者・専門職・組織間及びネットワーキングの4つに類型化しています。(2020年5月9日)
資料_松岡2016_第1章(勝又).pdf
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プレ研究会 松岡克尚(2016)「はじめに(序論)」
[課題文献の要旨]社会福祉基礎構造改革以後の社会福祉制度の「連携指向」「つながり活用の重視」をふまえて、ネットワーク研究の意義を論述しています。本書の目的と構成をまとめています。(2020年4月25日)
資料_松岡2016_序論.pdf
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